異常気象は家庭から始まる 脱・温暖化のライフスタイル
本の紹介
21世紀の最も「ホットな」テーマ、地球温暖化。
溶け始める極地の氷、高山の氷河、水没する島、干上がる湖や河川、熱波、ハリケーン、干ばつ、洪水……。
とりあえず今の生活には関係ないな、と思っていても、ヴィジュアルでありありと示されると、やはり、ただ事じゃない、という気持ちになります。
数十年後、東京・銀座通りには海水がひたひたと打ち寄せているかも? 実際、アメリカでは、沿岸地域の家屋は、保険の対象外になりつつあるそうです。では、私たちは何をすればいいの?
そんな問いに答えてくれるのが、まさに本書『異常気象は家庭から始まる』です。
目標は、温室効果ガス(二酸化炭素やメタンなど)排出の60%削減。京都議定書なんて目じゃありません。そのためにすべきこと、できることが、4人家族のアメリカの中流家庭をモデルケースに、具体的に説明されています。照明器具、冷暖房器具、交通手段、食品などの選択、そしてお葬式の仕方まで……
20世紀後半は「消費は美徳なり」「大きいことはいいことだ」という時代でしたが、いまや流れは完全に変わりました。
未来の世代は、わたしたちをどのように評価するでしょう?「無知にとどまった世代」? それとも、「無知からめざめた世代」?
あなたの選択にかかっています。
目次
第1章 ひとりひとりの力
第2章 あちこち移動する
第3章 まず、わが家から
第4章 空飛ぶイチゴ
第5章 わが家の裏庭で
第6章 どちらが得か
第7章 緑の遺産
第8章 灯を消す
著者プロフィール
レイ,D.(デイブ)エディンバラ大学所属の気象学研究者。温室効果排出ガスが環境に及ぼす影響を広範囲にわたって調査している。論文、一般向けの記事を多数執筆。異常気象に関するウェブサイトwww.ghgonline.orgの編集にも携わる。 |
日向やよい会津若松市生まれ。東北大学薬学部卒。宮城県衛生研究所勤務を経て翻訳に携わる。主な訳書に『殺菌過剰!』(原書房)、『新型殺人感染症』(NHK出版)、『走りを極める』(産調出版)などがある。 |
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