愛は刑よりも強し スター・デーリーの哲學及び宗教 谷口雅春 (著)
本書に紹介されたスター・デーリーとは…
師はかつて全米を震撼させた凶悪ギャングの首謀者として投獄され、二度までも破獄を企てた極悪非道の青年囚人であった。死の宙吊りの拷問に屈せず、ついに人事不省に陥った時、忽念、傍らに立ったキリストの慈悲深い愛の眼光にふれ、改心し“人間神の子、罪なし”の本質に目覚めた。本書はその「聖なる獄中記」。
出獄後、生々しい体験に基づく火の如き講演を全米各地の監獄、教会、大学などにて行ない、人類光明化・世界平和運動を提唱、その輝かしい使命に挺身した。
『愛は刑よりも強し』
極悪非道な犯罪を重ねて牢獄に入れられた米国人スター・デーリーが、本書の主人公です。脱獄に失敗した彼は、罰として両手を頭上に縛り上げられ、爪先立ちに吊るされます。しまいに下半身が欝血し、人事不省に陥った。そのとき、デーリーはキリストの幻覚を見ます。深い愛の雰囲気に満ちたキリストの眼が、デーリーを改心させました。消えた姿の後に残ったのは「愛」という文字でした。
「私は全ての人を愛する」という思いが彼の魂の底に起こります。デーリーはこうして生まれ変わったのです。スター・デーリーの親友になる終身徒刑囚ライファーは、本書で需要な人物ですが、彼はデーリーにこう言っています。「愛のない説教はい未だ嘗て一人の魂も救ったことはないし、これからも決して救い得ないだろう。人類を愛し抱擁することによってのみ、君は君の魂を救うことが出来るのだ。」(53ページ)
彼が示した神の生活を生きる具体的な実践方法とは、曜日ごとに課題を振り分けること。例えば日曜日は「愛の実践」、火曜日は「神の豊かな生命を受ける」、金曜日「神の平和を実践する」、土曜日「他を喜ばす」…本書を読んだ青年囚人が実際に更生したという話もあります。愛の強さを実感することのできる感動の書です。
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目次
スター・デーリーの人物
宗教的光耀後のデーリー
ライファーの精神集中法
默想について
愛としてのキリスト論
愛し得ない者を愛するためには
愛によつて如何に彼は病ひを治したか
〔ほか〕
プロフィール
谷口雅春 「生長の家」創始者。明治26年(1893)11月22日、兵庫県兵庫県八部郡烏原村(現在の神戸市兵庫区)に生まれる。旧名=正治。大正3年(1914)、早稲田大学文学部英文科中退。求道生活に入る。昭和5年(1930)3月に「人間・神の子」善一元の世界、万教帰一の啓示を受け、この真理を万人に伝えたいとの悲願の下に個人雑誌「生長の家」誌を創刊。これが生長の家のはじまりである。以後、同誌の普及と共に、教化団体「生長の家」を経て、宗教法人 「生長の家」へと発展。上記、雑誌記事をまとめた『生命の實相』は通算1,900万部を超え、今なお多くの人々に読み継がれている。このほか『真理』(全11巻)『谷口雅春著作集』(全10巻)『新選谷口雅春選集』(全20巻)『新選谷口雅春法話集』(全12巻)『法華経解釈』『人生読本』等、400冊以上の著書がある。また神示には「七つの燈臺の點燈者の神示」などがあり、霊感に導かれて綴った自由詩(のちにお経となった)「甘露の法雨」「天使の言葉」などがある。昭和60年(1985)6月17日、ご逝去(満91歳)。全著作一覧 |
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