永遠の別れ 悲しみを癒す智恵の書永遠の別れ キューブラー・ロス,E.(エリザベス) (著) , ケスラー,D.(デーヴィッド) (著) , 上野圭一 (訳)

本の紹介

『死ぬ瞬間』の著者キューブラー・ロスの最後の著作。“死とその過程”に関する著作、ここに完結。

世界的な死生学の権威が最後に残したメッセージ。
「遺された人にも癒しが必要なのです」。
大切な人を失った時、あなたの深い悲しみをいかに癒せばよいかを具体的に書いています。
「両親が老い、友人たちも病に倒れることがはじまりだした中年期のただ中で、この本をひらくのがはじめはこわくて、暗く、避けたいような気持ちでした。子供や若いものやごはんをつくることなどに逃げたいような。
しかしひとたび入ってしまうと、この本の中には不思議な安らぎがありました。深い深い穴の底についた安堵でした。」(よしもとばななさん「本書に寄せて」)

目次

読者へのおぼえがき
まえがき/「わたしは終わったの」
序文/予期された悲嘆
第1章 悲嘆の五段階
 否認・怒り・取引・抑うつ・受容
 否認
 怒り
 取引
 抑うつ
 受容

第2章 悲しみの内側
 あなたが喪失を体験するとき
 安堵
 感情の休息
 悔恨 
 涙
 天使
 夢
 面影
 役割
 物語
 過失
 怒りと恨み
 もうひとつの喪失
 人生観
 孤独
 秘密
 懲罰意識
 コントロール
 空想
 つよさ
 死後の生

第3章 悲しみの外側
 記念日
 セックス
 健康管理
 多忙
 遺品
 祝日
 手紙
 財産
 年齢
 終結
 
第4章 特殊な喪失体験
 子ども
 多重喪失体験
 災害
 自殺
 アルツハイマー病
 急死
 
第5章 変わりゆく悲しみの顔

第6章 エリザベス・キューブラー・ロス/わたし自身の悲嘆

第7章 デーヴィッド・ケスラー/わたし自身の悲嘆

 結びのことば/悲嘆という贈り物
 謝辞
 こころを前に進めるために……訳者あとがき

著者プロフィール

キューブラー・ロス,E.(エリザベス)
1926年スイス生まれの精神科医。18もの博士号を持ち、末期患者を精神的に支える仕事の世界の第一人者。 1969年『死ぬ瞬間』の刊行と「死にゆく過程の五段階」説の発表によって一躍世に知られ、あらゆる喪失体験からの癒しを助けるワークショップを精力的に開催。癒しの仕事の本拠地「シャンティ・ニラヤ」の運営が軌道に乗ると同時に、いよいよ彼女の本来の仕事、自らの体験と二万件以上もの臨死体験例から知った「死後の真実」を人々に知らせるという仕事と取り組む。その著作が『死後の真実』である。死ぬまで一貫して、無条件の愛に生きていた人。共著に、最後の著作になった『永遠の別れ』、死後の世界をこどもに語った絵本『天使のおともだち』(いずれも日本教文社刊)など多数がある。
ケスラー,D.(デーヴィッド)
ホスピス・ケアの専門家。マザー・テレサから賞賛を受けた“The Needs of the Dying”(『死にゆく人に必要なこと』)の著者。エリザベス・キューブラー・ロスの『ライフ・レッスン』では共著者として関わっている。悲嘆と喪失の分野における指導者的存在として世界的に認められており、俳優のアンソニー・パーキンスやマイケル・ランドンが自らの死に直面したとき、共に取り組んだ。エリザベス・テイラー、ジェミー・リー・カーティス、そしてマリアン・ウィリアムスンらも、それぞれの愛する人の死に際して、彼に協力を求めた。ホームページ= http://www.davidkessler.org/
上野圭一
1941年生まれ。早稲田大学英文科卒。東京医療専門学校卒。翻訳家・鍼灸師。総合健康研究所主宰。日本ホリスティック医学協会理事。著書に『ナチュラル・ハイ』(海竜社)、訳書に『永遠の別れ』『人はなぜ治るのか〔増補改訂版〕』『心が生かし 心が殺す』『バイブレーショナル・メディスン』『がん──ある<完全治癒>の記録』『がん療法百科 上下』『太陽と月の結婚』『ドクター・オイルの現代アメリカ健康学』(以上、日本教文社)、『ワイル博士のナチュラル・メディスン』『クォンタム・ヒーリング』『癒しのメッセージ』『ヘッド・ファースト』(春秋社)など多数。
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