【NHK Eテレ「ヴィクトール・フランクル(心の時代 〜宗教・人生〜)」第4回目を見て】

お知らせ

Eテレ「心の時代」ヴィクトール・フランクル第4回目は、死生観についてのお話でした。

人生を砂時計にたとえて、砂時計のくびれた部分が「今」であり、そこを通る砂粒の一つひとつが人生の選択であるという考え方が、これまで見てきたフランクルの人生と重なり、強く印象に残りました。

また、辛いとき、苦しいときこそ、試練が与えられたことに感謝すべき。辛い思い出をどうしても受け入れられない人は、過去をすべて「自分の子ども」だと考えると良いというお話が、思春期の子を持つ親としても目から鱗が落ちる思いで非常に共感しました。

それから、日めくりカレンダーの終わったページを取っておいて、裏に日記を書くというお話が個人的に興味深かったです。日常の良かったこと、ありがたかったことを、感謝して受け取る「まなざしの練習」になる有意義な習慣で、ただ漫然と日々を過ごすのではなく、一日を大切に丁寧に生きることにつながる素敵な考え方だなぁと思いました。

日記といえば、生長の家にも『日時計日記』というものがあり、日々の明るい出来事のみを日記に書くことをおすすめしています。この「明るい出来事(=良かったこと)のみを記す」というところがポイントで、フランクルが言っていたこととまさに同じだ!と感じました。

フランクルは「私は憎しみという言葉を使いたくない」と言いました。家族が殺されるというあまりに辛い体験をしたけれど、その体験があったからこそ自分は生きる意味を見つけ、今ここにいる。そのことに対して感謝の気持ちがある、と。

生長の家でも感謝することの大切さを説いていますが、国や宗教が違っても「感謝」は普遍の真理なのだということがわかり嬉しかったです。「憎しみ」を「感謝」へと昇華させたフランクルのまなざしの明るさと強さに、私も救われる思いがしました。

(営業部・A)

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